なかなか収束しない新型コロナウイルス。
それどころか、日に日に感染者・重症の方が増え、ついには緊急事態宣言が1都3県に発令されました。
このような事態の中、妊娠・出産を控えている方や育児をしている方は心配や不安が絶えないですよね。
「里帰り出産をしないで出産後の育児が不安」
「里帰り出産をしないとしたら、パートナーと二人で育児ができるのか心配・・・」
今回は、里帰り出産しない選択を考えている方に、その準備物や乗り越え方をご紹介していきます。
ぜひ参考にしてくださいね。
里帰りしない出産が急増 そのメリットは?
現在、里帰り出産をしない方が急増しています。
ご両親の高齢化やパートナーと二人で乗り越えたいという考えの方も多く、里帰りをしない方は年増加していました。
コロナ禍ということもあり、里帰り出産の受け入れを停止している所や、産前産後の2週間自宅待機などの制限をしている産院が多いため、さらに里帰りをしない方は、急増しています
里帰りをしないメリットは、どういったものがあるのでしょうか。
メリット①継続して同じ産院で診てもらえる
通常、里帰り出産は34~36週ごろ里帰りをして、病院で4~6回程の検診を受け、出産となります。
里帰り後、数回しか担当医や助産師とコミニュケーションが取れず、環境に不慣れなまま出産となると、不安が残る方もいます。
里帰り出産をしない場合は、基本的に妊娠初期から出産までを同じ病院で過ごします。
出産は心身ともに大きな負担がかかりますので、環境が変わらない・慣れた環境で過ごせることは、リラックスにもつながります。
メリット②パパの父性の芽生えが早い・夫婦関係の悪化を防ぐ
大変な経験・親になる過程を共有する。
里帰りをしない選択をする人の多くが、この理由をあげます。
産まれたばかりの赤ちゃんは、睡眠リズムができていないため、昼夜問わず、数時間おきに起きてしまいます。
排便回数も多いため、1日に十数回オムツを変えることも。
とにかく、生後数カ月は、寝不足になりますし、身心ともに疲れてしまいます。
人生で一番大変なことといっても過言ではないかもしれません。
その、大変な時期を夫婦で共有することで、より強い絆ができます。
また、育児の大変さをパートナーが身をもって理解できるので、その後の育児にも積極的に協力してくれるようになります。
メリット③産後も慣れた環境で過ごせる
上記にもありますが、環境が変わらないということは大きなメリットです。
普段と変わらない環境は自分だけでなく、周りにも安心感を与えます。
例えば、すでに子供がいる場合は、保育園や幼稚園をお休みする必要もなくなるので、大きな環境の変化がありません。
また、上に子が既に就園しているのなら、赤ちゃんの育児で大変な時間、上の子は保育園や幼稚園で預かってくれるため、赤ちゃんの育児に専念できる点もメリットです。
夫婦だけでの出産を乗り越えるために
では、里帰りをせず、夫婦で産後を乗り切るためにはどうすればいいのでしょうか?
出産準備は計画的に
まず、事前にパートナーやサポートしてくれる人と話し合っておく必要があります。
・突然陣痛が来たらどうするか
・入院中にやっておいてほしい事
・産後サポートしてほしい事など
出産後は育児が忙しかったり、疲れていたりしてゆっくり話す時間が取れない可能性があります。
事前に話し合っておくことで、お互いに余裕をもって物事に対処できるようになります。
そのほかにも、陣痛タクシーの登録や、早めの産前準備、バウンサー・搾乳機など産後必要なものを事前購入しておくことをおすすめします。
家庭の家事を簡略化
日中、パートナーは仕事で、赤ちゃんと自分の生活となることが多いですよね。
赤ちゃんの育児と家事の両立はとても大変です。通常の家事をこなすことは、まず難しいです。
特に生後3カ月ぐらいまでは、睡眠リズムも授乳リズムも落ち着かず、小さな音で起きてしまったり、ぐずってしまったりします。
「やるべきことが出来ない」と苛立ち、悪循環に陥るのを防ぐため、やるべきこと(家事)を減らしていくことが重要になってきます。
具体的には
・ネットスーパーやコープなど食材配達ができるサービスの確認・登録
・宅配弁当の登録
・家事代行サービスの登録
・産後のサポートをしてくれるサービスの確認・登録
などです。
産後は「産褥期」というものがあります。産後約6~8週間の出産を終えた身体が元に戻ろうとする時期を言います。
この時期は絶対無理をしてはいけません。自分が思うよりも、はるかに大きい負担が身体にかかってしまいます。
それによって、発熱や体調不良等の症状が現れ、再び入院してしまったという方も。
現代は、家事代行サービスも充実しており、ネットスーパーを利用すれば重い荷物も自宅まで届けてくれます。
コープや宅配弁当サービスを利用すればさらに家事の負担は減ります。
コストは普段生活するより、少し高くなってしまいますが、一時的なことです。
身体と心を休めるためにもどんどん利用していきましょう。
家庭のリスク管理
退院し自宅に戻ってきた後に、いくつか気を付けなければならないことがあります。
産後、身体を休めることはとても重要ですが、同時に心も休める必要があります。
「産後うつ」という言葉をご存知ですか?
実は、出産後は心にも大きな負担がかかっています。
今まで普通にできていたことが出来なくなってしまう。
子供がいる生活に心が追い付いていけない。
ある日突然涙が出てきた。
など、産後うつにかかるきっかけや時期は様々ですが、産後うつにかかってしまうと、日常生活を普通に送ることが難しくなってしまいます。
家事の負担を減らし、余裕をもった生活をしていくことも対策となりますが、やはり、周りのサポートや育児自体の負担を軽減していくことが最も重要です。
このほかにも、現在は家庭内でのコロナウイルス感染リスクもあります。
産院から帰宅した後、周りの人から感染してしまうことも考えられますので、外に出る機会が多い人は、特に体調管理・感染対策をしっかりしてもらう必要があります。
入院中ママに会えない上の子のケア
新型コロナウイルスが猛威を振るう前は、出産後に上の子やパートナー・両親などが、産院を訪れることが出来ていました。
しかし、現在面会が出来なくなってしまっている産院が殆どです。
そのため、上の子がいる場合は、お母さんが退院するまで、5~6日程会えなくなってしまいます。
突然お母さんがいなくなってしまっては、子供は驚いてしまいます。
事前に、数日留守にすることを伝えておきましょう。
まだしっかり理解できない年齢だとしても、「何となく伝えておくこと」が大切です。
両親やパートナーとも話し合い、子供が体調を崩してしまった時、不安定で泣き出してしまった時などに、どういったケアをしていくかも話し合っておきましょう。
専門家に相談
里帰りをしない場合、日中の育児は、ほぼ自分一人で担うことになります。
家事の負担をできるだけ軽くしても、日中の沐浴や日光浴・寝かしつけ等やらなければならないことは沢山あります。
サポートできる人が、すぐ駆け付けられる場所にいてくれればいいのですが、そういったケースばかりではありません。
さらに、コロナの影響で、都内への移動を自粛要請が出ている都道府県も多いので、なかなかサポートも頼りづらいですよね。
そんな時は、ぜひナーシングドゥーラ®に相談してください。
ナーシングドゥーラとは訪問型産後ケア専門看護師のことをいいます。
資格・専門知識を有しているプロが、カウンセリングや育児や家事の指導やお手伝いをすることで、産前・産後の悩みをトータルサポートします。
サービスの内容は様々ですが、一部を紹介します。
育児支援・・・沐浴や寝かしつけ・公園遊びなど
家事支援・・・掃除・片付け、調理、選択など
看護ケア・・・母乳育児支援・育児相談・骨盤ケアなど
このほかにもベビーマッサージ教室などもあります。
沐浴や寝かしつけなどは、慣れるまで時間がかかってしまうことも多く、身体への負担も大きいです。
無理すれば、身体も心も疲れ切ってしまいます。
サポートサービスを上手に利用しながら、産後を乗り切っていきましょう。