お孫さんが産まれることは大変喜ばしい事であり、「可愛くて可愛くて仕方がない」とお話しをしてくださる方も沢山います。
しかし、お孫さんが産まれ「可愛い」気持ちが大きくなりすぎてしまうと、思わぬトラブルに発展することも。
今回は、お孫さんが産まれた場合に祖父母の立場からどういったサポートをしていけばいいのか。
昔の育児と現在の育児で大きく変わっていることは何か。
などを紹介していきます。
娘さんやお嫁さんと良好な関係を続けていくためにも、ぜひ最後まで読んで参考にしていただけたら嬉しいです。
孫は可愛い
お孫さん。可愛いですよね。
「孫ほどかわいいものはないと実感した」
「無条件で可愛い」
「最初は実感がなかったが、実際にだっこしたら実感がわいた。可愛くて仕方がない」
など、お孫さんへの愛情ががあふれている祖父母の方は沢山います。
しかし、ここにちょっとしたトラブルポイントが。
可愛い、可愛いと想うあまりについついアドバイスをしてしまいがち。
アドバイスはとても素敵なことなのですが、そのアドバイスが原因で思わにトラブルに発展してしまうんです。
なぜアドバイスがトラブルの原因になってしまうのか。
実は、少し前と現在とでは子育てに対する考え方や方法が大きく変わっているんです。
変化している育児を知らないままアドバイスをしてしまうことが、関係をギクシャクさせてしまう原因となっています。
ではどういったことが変わってきているのでしょうか?
令和の子育て
例えば、抱っこ。
少し前までは、抱き癖が付くから、泣いてもしばらく様子を見る。
抱っこばかりしているとわがまま・甘えん坊になってしまうなんて考えられていました。
現在⇒信頼関係・自己肯定感が育つため、泣いたら回数・時間などは気にせず抱っこしてあげる。
このように少し前と180度考えが変わっているものもあります。
この他にも、
【授乳】
以前⇒3時間ほど間隔をあけて授乳する。1歳までで卒乳させる。
現在⇒母乳であれば好きなだけあげてもよい。卒乳は自然と飲まなくなるまで見守る。
【うつぶせ寝】
以前⇒頭の形が良くなる。よく寝る・寝つきがいい。
現在⇒乳幼児突然死症候群の危険性があるため、仰向けで寝かせる。(医学上必要な場合を除く)
【食事】
以前⇒果汁を絞って与えたり白湯や麦茶などを飲ませたりする。大人がかみ砕いたものを離乳食として与えたり、箸・スプーンを共有する。
現在⇒母乳を取らなくなる恐れもあることから、果汁や麦茶・白湯は与えすぎない。
また、大人から虫歯菌やピロリ菌が感染することから、大人が口に含んだものや箸の共有などはしない。
※スルメや乾燥芋など、離乳食が始まったり歯が生え始めたら噛ませた方がいいなども耳にします。
しかし、するめは大変塩分が高く、乾燥芋はそのまま与えると喉に詰まりやすく危険です。
【日光浴】
以前⇒日光浴は積極的に。日焼けした肌は健康の証。
現在⇒ビタミンD生成のために、ある程度日光に浴びる必要がある一方で、紫外線を浴びすぎると肌に害があることがわかりました。
日陰や朝の早い時間帯(紫外線が弱い時間)を選んで”外気浴”をすることが推奨されています。
【おむつ】
以前⇒なるべく早くはずす。早ければ早いほどいい。
現在⇒子供の発達に合わせ無理に外そうとしない。尿間隔が2~3時間空いていないと、おむつはずれは難しい。
【3歳児神話】
以前⇒3歳までは母親が育児に専念する。
現在⇒3歳児神話の根拠がない。より多くの人とかかわることで、脳が発達する。
一部ですが、これだけ沢山のことが変わってきています。
何がどう変わっているのか。
どういった点に気を付けてサポートしていくべきなのかは、事前に知っておく必要がありますね。
また子育ての先輩として、ついついアドバイスしたくなってしまいますが、あくまでサポートとして、一歩さがって様子を見ることが大切です。
育児のサポート体制
あくまで一歩下がってとはいっても、産後のママは身体が戻っていない時期にも関わらず、育児に家事にと大変つらい時期です。
では、祖父母の立場としてどういったサポートをしていけばいいのでしょうか。
【困ったときのアドバイス】
ミルクのあげかた・だっこの仕方・寝かしつけ・泣き止ませの方法など育児書や産院などで学ぶものの、うまくいかないことがあります。
そういった時こそ、子育ての先輩として優しくサポートしてあげてください。
「~しなさい」ではなく「~してみては?」「~したらどうだろう?」などママのやり方や頑張っている姿を認めながら、穏やかにサポートをしてみましょう。
「指導ではなく提案」を念頭に置いてアドバイスをすることで関係を崩さず、お互いが気持ちよく過ごせます。
【伝統行事を伝える】
お食い初めやお宮参りなど、日々バタバタしている中で、行事を調べる余裕がなかなかありません。
そういった時は、伝統行事について伝えることもサポートにつながります。
必ずやらなければならないというわけではないので、お孫さんや産後ママの体調や気持ちを一番に考え、アドバイスや行事内容を伝える程度にしましょう。
【お孫さんと遊ぶ】
沢山のことが以前と大きく変わってきているものの、「たくさん遊んでたくさん食べることが健康につながる」という根本は変わっていません。
お孫さんに笑いかけたり話しかけたり、少しでも産後のママが休めるよう配慮してあげるとママは大変助かります。
【産後ママを気にかける】
サポートが必要かどうか聞いてみる。
どういったことを手伝えばいいのか事前に確認しておく。
これが産後ママにとって一番嬉しいかもしれません。
「いつでも助けに行くよ」
「困ったことがあるなら言ってね」
祖父母の立場から「やってあげたいこと・やってあげた方がいいと思うこと」が必ずしも産後ママがサポートしてほしい事ではないかもしれません。
手伝いたい・助けてあげたい気持ちは素敵ですが、一歩下がって「産後ママが本当にサポートしてほしい事」の確認や、「サポート要請が来るまで待つ事」も時には大切なことかもしれませんね。
お仕事中のおばあちゃんにできること
現在はお仕事をされている祖父母の方も沢山います。
自分自身がお仕事をされていると、体力的にも育児のサポートは負担になってしまう所がありますよね。
また、仕事をされている場合、多くの人と接する機会があると、コロナ感染のリスクも心配されます。
そう考えるとなかなかサポートに行きづらいと感じてしまう方も。
サポートしたくても体力的になかなかサポートできない・・・。
産後のママが無理して身体を壊さないか心配・・・。
万が一感染させてしまったら・・・。
そんな時はナーシングドゥーラをご活用ください。
私たちナーシングドゥーラはスタッフ全員が看護師資格をもつプロです。
育児に対する知識をはじめ、食事・健康・衛生に対して多くの知識を有しており、感染にも最新の注意を払いながらサポートをさせて頂きます。
サポート内容の相談や祖父母様にかわって、私たちがサポートさせていただくことも可能です。
お孫さんや娘さん・お嫁さんにとって、より良い生活ができるよう一緒に考えていきませんか?
いつでもお気軽にご連絡ください(^^)