すっかり冬の装いになり、年末もすぐそこ。 みなさま、いかがお過ごしでしょうか? 今回は 「赤ちゃんのむきぐせ対策」 を考えていきます。
・どうしていつも寝るむきが同じなのか? ・治す方法はあるのか? ・何をやったら効果的なのか?
それぞれとても気になる内容となっています。
~この記事が当てはまる方~
✓お子様がいつも同じ向きで寝ている
✓頭の形が気になる
✓頭の形が歪んでいて、医者に診てもらうか迷っている
もしどれか当てはまるようであれば一度読んでみてください。
むきぐせはどうして起こる?
向き癖は頭のゆがみの原因として一般的なもので、よくある原因です。向き癖が起こる原因には大きく2つあります。
1.子宮内や出産で生じた頭の変形によるもの。
2.斜頚(しゃけい)と呼ばれる、首が一方向に傾いた状態によるもの。
先ずは「1.子宮内や出産で生じた頭の変形によるもの」から。
赤ちゃんの頭はとてもやわらかくできており、狭い産道を通ったり、生まれた後の脳の成長に対応したりする必要があるためです。しかしその頭のやわらかさゆえ、ちょっとした外部の圧力で簡単に変形してしまいます。
お母さんのお腹の中や生まれるときに頭のゆがみが生じ、ゆがみの程度が強い場合、赤ちゃんは自然と頭の収まりのよいほうを向いて、つまりゆがみが起きている面を下にして寝てしまうのです。これが習慣化すると向き癖となり、さらに赤ちゃんの頭のゆがみを助長することとなります。
次に「2.斜頚(しゃけい)と呼ばれる、首が一方向に傾いた状態によるもの」について。
斜頚とは、先ほどもお話ししたように赤ちゃんの首が左右どちらか一方に傾いた状態を言います。斜頚はさらに4種類にわかれており、先天性筋性斜頚、骨性斜頚、炎症性斜頚、眼性斜頸があります。
この4つの中で一番多いものが、先天性筋性斜頚です。 先天性筋性斜頚は後頭部と鎖骨、胸骨をつないでいる胸鎖乳突筋と呼ばれる筋肉が生まれつきこわばることで首が傾きます。 先天性筋性斜頚の多くは自然に治ると言われます。実際、1歳半までには8割から9割が自然治癒すると見込まれています。
遺伝はある?
持って生まれた頭の形は遺伝するという説もあります。しかし、赤ちゃんの絶壁頭や斜頭の原因として最も多いのは、長期間の仰向け寝や向き癖と考えられており、遺伝ではなく、出産後の後天的なものとされています。
むきぐせによる影響
左右のどちらかに向き癖があると、絶壁や斜頭になるなどの頭の変形のほかに、耳だれが多く出やすいといった影響もあります。 いつも下側になっている方の耳は蒸れた状態になっているため、耳垢がベタベタして匂いが出やすくなり、耳から汁が出てくる「耳だれ」が起こる可能性も。さらに、いつも同じ方向ばかり向いていると、向いている側の反対の脚が立て膝姿勢となってしまい、股関節脱臼を誘発することもあり得ます。
むきぐせを直す方法
赤ちゃんが絶壁頭や斜頭になっていることに気づいたら、どうやって予防や矯正すればいいのでしょうか。また絶、壁頭や斜頭にならないように予防する方法はあるのでしょうか。
自然に治る?
小さいうちは頭が多少変形していても、成長とともに治まっていくケースも多くあります。絶壁頭になることを気にし過ぎて、うつぶせ寝にしてしまうと、赤ちゃんの窒息や突然死を引き起こす可能性もあります。 気になるようでしたらかかりつけの医師に相談しましょう。
いつから行えばいい?
赤ちゃんの絶壁頭や斜頭の予防や矯正は、頭の骨が成長していく前の段階で行うことが大切です。生後7~8カ月頃までは、頭の骨がやわらかく、1歳を過ぎると骨がしっかりしてきて、形も定まってくると言われています。そのため、絶壁頭や斜頭の予防や矯正は、生後6か月になる前からはじめて、1歳前後くらいまで様子を見てみるのがいいでしょう。
予防する方法
赤ちゃんに向き癖がつかないための予防法や矯正方法をご紹介
ー 姿勢を変える、声がけする
1日のうち長時間を寝て過ごす赤ちゃんですが、いつも同じ向き・同じ姿勢で寝ないように、向きを変えるようにします。また、バウンサーやベビーカーで過ごすときも、同じ姿勢で頭に圧力がかからないように、時には抱っこやおんぶなどをして、姿勢を変えるようにします。抱っこするときも、赤ちゃんを抱く腕を変えて、赤ちゃんの顔が同じ方向を向かないようにすることもおすすめです。
また声がけも有効です。 向き癖とは反対の方向から赤ちゃんに声をかけたり、音を鳴らしたりして注意を向かせて、向き癖を改善できるようにしてみましょう。向き癖とは逆の方向に、大好きなママが見えたり楽しい音が鳴ったりする環境を作れば、赤ちゃんも次第にそちらの方向にも頭を向かせるようになるでしょう。
赤ちゃんの首が座ったら、大人の見ているところで安全に注意しながら、腹ばいにさせることで向き癖の改善を図ることもできます。腹ばいにして赤ちゃんの頭が地面に着く時間を減らすことで、頭のゆがみの改善や予防ができます。
ー ドーナツ枕を使う
赤ちゃんの姿勢を変えることも必要ですが、ママやパパが一日中赤ちゃんを見てあげるのも難しいですね。そんなときに便利なのが、頭を乗せる部分がへこんだ、ドーナツ型のベビー枕です。これによって、赤ちゃんの後頭部にかかる圧力が軽減し、絶壁頭などの予防になります。ただし、新生児や寝返りが自由にできない赤ちゃんに枕を使用するのは危険です。医師に相談してから使用しましょう。
ー ヘルメット治療
ヘルメット治療は、赤ちゃんの頭の形に合わせたオーダーメイドの矯正用ヘルメットを約6カ月間かぶることで頭のゆがみの改善を図る治療法です。病院で医師の指導のもと行われます。まだ頭蓋骨がやわらかい生後2ヶ月から6ヶ月あいだに治療を始めるとよいと言われています。
ー タオルを使う
向き癖がついてしまったら、タオルを棒状に丸めて、向き癖がついてしまった方の背中に頭から腰までを支えるように挟み、赤ちゃんの体勢を逆に向けるようにしてみましょう。これで自然と、向き癖ではない方を向かせることができます。
※呼吸には気を付けて!
また、うつ伏せになっていないか、呼吸を妨げていないかどうかを、必ずこまめに観察しましょう。
ー ベビーマッサージを行う
親子でのベビーマッサージは、赤ちゃんの筋肉の緊張を解いて体をリラックスさせることができるので、ある方向が向きづらい、といった感覚が軽減する可能性があります。よって、体の左右どちらかの向き癖なども解消できるかもしれません。
ベビーマッサージをご自宅で
決まった時間にベビーマッサージ教室に通うのは赤ちゃんが起きていてご機嫌のタイミングと合わせるのは結構大変。ジョナエイプレイスではサポート中に追加料金なく個別のベビーマッサージ教室を行っております。赤ちゃんのタイミングを見ながらマンツーマンで受けられます。
赤ちゃんの向き癖今後のことも関わってくるので気になりますよね。先ずはその不安な気持ちを私たちにお話ししてください。
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まずはご相談だけでも構いません。
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